目の下のふくらみ・脂肪 解消方法
目の下のふくらみの原因の1つが脂肪の増加です。この目の下の脂肪は眼窩脂肪と呼ばれ、 体重の増加のほか、 年齢による脂肪率の増加も影響します。
しかし、脂肪が多くとも、目の下にふくらみができるとは限らず、 これは骨格、筋力、眼窩隔膜、眼輪筋、生活習慣などに依存します。
ここでは目の下のふくらみのうち、 眼窩脂肪が原因のふくらみについて、紹介しています。
他の目の下のふくらみの原因については、 目の下のふくらみの原因をご参照下さい。
目の下のふくらみは脂肪が原因
目の下の脂肪は眼窩脂肪と呼ばれ、 この眼窩脂肪の増加が目の下のふくらみの原因の1つです。1986年に発表された研究(※1)によると、 体全体の脂肪の増加が、目のふくらみの原因となる眼窩脂肪に結びつくことを示唆しています。
この研究の目的は、脂肪と眼球突出の関係を調べることであったため、 目の下のふくらみと眼窩脂肪の相関関係を深く掘り下げていないものの、 眼窩脂肪の増加は「クッシング症候群の患者と肥満患者で突出していた」と記されおり、 結論では「一般的な体脂肪と眼窩脂肪量との間に相関関係がある」と結論づけています。
また、2008年台湾で行われた研究(※2)によると、 167人の患者に対して、 年齢と目の下の脂肪の相関関係を測定したところ、 30歳未満のグループと比較すると、 30~69歳のグループでは目の下の脂肪が増加しており、 年齢との相関では、1年ごとに0.48%(70歳以上の場合、1.22%)増加していた、と発表しています。
参考:
※1:1986年「過剰な脂肪によって引き起こされる眼球突出」
※2:台湾「コンピュータ断層撮影を使った年齢関連眼窩脂肪突出の評価」
※1:1986年「過剰な脂肪によって引き起こされる眼球突出」
※2:台湾「コンピュータ断層撮影を使った年齢関連眼窩脂肪突出の評価」
年齢とともに体脂肪は増加する
年齢と体脂肪の増加
この加齢による体脂肪率の増加は筋肉の減少が主な原因です。
オランダと中国で行われた18歳~67歳を対象にした 年齢と体脂肪を測定した研究によると、 体脂肪率と年齢で正の相関関係が見られた、と報告されています。
これは、体重に変化がない場合でも、 脂肪が増加すること意味しています。
ただし、研究によっては、高齢になると体脂肪が減少するというデータがあることも事実です。
1999年に発表された研究(※1)によると、 アジア人と白人は70歳以上、黒人は60歳以上で体脂肪はむしろ減少する、という結果も出ています。
(プエルトリコ人は年齢と体脂肪に相関関係は見られませんでした。)
参考:
※1:1999年「4民族における体脂肪と年齢の関係(アジア、プエルトリコ、黒人、白人)」
※1:1999年「4民族における体脂肪と年齢の関係(アジア、プエルトリコ、黒人、白人)」
目の下がふくらみやすいかどうかは目の周りの他の要因も関係
上記研究(2008年台湾)において、 脂肪量が多くとも、ふくらみができるかどうかは個人差が大きいと述べており、 この個人差には、骨格、眼窩隔膜、眼輪筋、ほほの脂肪など目の周りの他の要因が関係しています。詳しくは、目の下のふくらみの原因一覧をご参照下さい。
目の下のふくらみ・脂肪 解消方法
目の下のふくらみを解消するには、 「体全体の脂肪を減らす」、 あるいは「眼窩や目の下の脂肪を減らす(※顔全体を含む)」の2方法があります。
目の下のふくらみ脂肪を落とす方法
■体全体の脂肪を減らす
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一般的なダイエット
目の下だけでなく、 身体そのものが過体重の場合、 一般的なダイエットで体重を減少させると、 自然と目の下の脂肪も減らせます。一方、体脂肪は年齢を重ねるごとに増えていくため、 適正体重であるにも関わらず、 体脂肪率だけが高めの場合、 抵抗トレーニング(筋力トレーニング)によって筋肉量を増やすことで、 体全体の脂肪と目の下のふくらみ脂肪を解消することができます。
筋力トレーニングと体脂肪については、 筋トレはダイエットに効果的か?をご参照下さい。
眼窩周囲の筋力を鍛える
腹筋を鍛えることでお腹を凹ますことと同様、 目の下の筋肉である眼輪筋を鍛えることで、 目の下のふくらみを抑えることができます。ただし、 これら部分的なダイエットあるいは筋力トレーニングは、 ある程度身体全体の脂肪を減らさないと、効果が現れにくいことも事実です。
美容整形
目の下のふくらみを取る美容整形があります。金額や回復期間は病院や手術内容によって大きく異なりますが、 美容整形の最大のメリットは即効性です。