フェイシャルヨガの効果と注意点

フェイシャルヨガ
フェイシャルヨガは血流とリンパの改善、 新陳代謝の促進、コラーゲンの生成などを通じて、 顔のたるみや目元のふくらみ(たるみ・くぼみ)など、 顔に現れる老化に対して、 アンチエイジング効果がある手法です。

一方、フェイシャルヨガのやり過ぎは、 激しい筋肉の動きによって、 一部のシワを悪化させる、と警告する医師もいます。

ここでは、フェイシャルヨガの効果と注意点について、 紹介しています。


フェイシャルヨガとは

フェイシャルヨガは古来中国の皇后やエジプトのクレオパトラが、 若々しさを維持するために利用されていたことが起源とされています。

近代では、1900年代初頭に発売されたサンフォード・ベネット著書「ベッドでエクセサイズ」に顔のエクセサイズ方法が紹介され、 これを機にフェイシャルヨガやフェイシャルエクセサイズがより広く世に知られることとなりました。

医療分野でも利用される

フェイシャルヨガは美容分野はもとより、 顔の筋肉の維持・発達、血流増加の効果があることから、 医学分野においても、フェイシャルリハビリテーションとして、 脳卒中の予防や顔面神経痛の回復などに利用されています。

また、フェイシャルヨガの動きが感覚器官(目、耳、鼻、舌)に影響を与えることから、 人間の脳や神経経路にも影響すると考えられています。

フェイシャルヨガの効果

ファイシャルヨガの効果は、顔に特化した「運動による効果」です。
そのため、ファイシャルヨガは以下のような理由で効果があると考えられています。

フェイシャルヨガの効果の理由
  • 血流改善
  • リンパ促進
  • 新陳代謝の促進
  • コラーゲンの生成
  • 筋力の発達

血流改善

運動は筋肉の動きによって、運動時と安静時の血流を良くするように、 フェイシャルヨガも運動によって、顔の血流を良くします。 (ただし、安静時の血流は心血管系の働きによるもののため、 フェイシャルヨガによって安静時の顔の血流が良くなるかは不明です。)

リンパ促進

リンパには心臓のようなポンプがありません。 そのため、リンパは筋肉の動きによって流れが促進されるため、 フェイシャルヨガで顔の筋肉を動かすことは、血流とともにリンパの流れも良くします。

新陳代謝の促進

血流とリンパの流れが良くなることから、 顔の細胞が必要とする栄養素と酸素が供給され、 不要な老廃物が取り除かれた結果、 新陳代謝が良くなります。

コラーゲンの生成

運動は肌の弾力のもととなる真皮層のI型コラーゲンの合成を促進します。

この運動によるコラーゲン生成の理論が、 フェイシャルヨガに当てはまるかどうかは未だ明確になっていないものの、 その可能性は否定できません。

運動による効果については、 運動による美容効果をご参照下さい。

筋力の発達

たるみの原因はコラーゲンやエラスチンの減少以外に、 「筋力の低下」ですが、 フェイシャルヨガによる運動は、顔の筋力を発達させます。

フェイシャルヨガの美容効果

上記の効果により、ファイシャルヨガによって以下のような美容効果が期待できます。

フェイシャルヨガの効果
■美容
  • 顔色が良くなる
  • たるみ改善
  • しわ改善
  • 保湿効果
  • その他(毛穴の減少、むくみの改善など)
■目の下のクマ・ふくらみ
  • 血流悪化による目のクマ
  • ちりめんじわによる目のクマ
  • 血管の腫れによる目のクマ
  • 副鼻腔炎による目のクマ
  • 眼窩周囲筋肉の衰えによる目のクマ
  • 目のたるみによる影クマ
  • 目の下のふくらみ
■その他効果
  • 眼精疲労
  • 頭痛
  • 副鼻腔炎
  • 甲状腺障害
  • めまい
  • など

目の下のクマの原因については、目の下のクマ原因一覧を、 目の下のふくらみの原因については、目の下のふくらみの原因をご参照下さい。

フェイシャルヨガはシワに注意

ただし、 「フェイシャルヨガはシワの削減だけでなく、増加にも寄与する」と忠告する医師も存在します。

これは、 しわ取りの美容注射であるボトックスが、 顔の筋肉の動きを減少させることで効果があることと同じ理論である、 と説明しています。

顔のしわには2種類(動的要因、静的要因)あり、 静的筋肉の衰えによってできるシワがある一方、 普段からよく動く動的筋肉に対しては、 激しい筋肉の動きによって、コラーゲン繊維の消耗を増加させ、 シワを悪化させる可能性がある、と忠告しています。

フェイシャルヨガを効果的に行うには

医師によって意見は異なるものの、 フェイシャルヨガを効果的に行うには、 多くの専門家が以下の内容が重要と指摘しています。

  • フェイシャルヨガのプロの指導(本やビデオ教材などでも良い)を受けること
  • 保湿をしっかり行うこと
  • やり過ぎないこと


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