顔・目のむくみの原因

むくみには全身性のむくみと局所性のむくみがあり、 目の周り(まぶた、目の下)は特にむくみが発生しやすい3大発生箇所の1つになっています。

むくみの原因は主に3つ存在し、 これらの原因は、 生活習慣、病気、性別、その他様々な要因によってもたらされます。

ここでは、顔や目の下のむくみと、 むくみを伴う病気、むくみ解消方法について、 紹介しています。

目の下のむくみとよく混同される「眼窩脂肪」による目の下のふくらみ、影クマについては、 体重増加が目のふくらみ・クマの原因をご参照下さい。


むくみ(浮腫)とは

むくみとは「水腫」あるいは「水症」と呼ばれるように、 体内の液体の異常な蓄積です。

一般的には腕と足でよく生じると考えられがちですが、 局所性のむくみの中で、 目の周りは人間のむくみが最も良く現れる3大発生箇所の1つです。

むくみの3大発生箇所
  • 抹消むくみ(手や足)
  • 脳むくみ
  • 目むくみ

目のむくみの直接の原因

目の周りのむくみは眼窩周囲浮腫(むくみ)と呼ばれ、 直接の原因は「毛細血管からの過剰な流体の漏洩」、「浸透圧の変更」、「リンパの詰まり」によるものです。

顔や目の下のむくみの直接の原因
  • 毛細血管のもろさ・漏洩
  • 浸透圧の変更(ナトリウム、アルブミン)
  • リンパの詰まり

毛細血管のもろさ・漏洩

毛細血管は動脈や静脈の様な3層とは異なり、 内皮細胞と非常に薄い壁細胞という2層しかありません。

また、毛細血管を守る壁細胞はたった0.5μm(5/10,000mm)の薄さしかなく、 年齢、生活習慣など様々な要因で老化・損傷しやすくなっています。

この毛細血管の老化によって、水分が細胞に過剰に漏洩している状態がむくみで、 特に目の下によく現れます。
毛細血管の老化によるむくみ解消については、 毛細血管の老化をご参照下さい。

浸透圧の変更

濃度の異なる2種類の液体が同じ濃度になろうとすることを浸透圧といいますが、 人間の血管と細胞の間の水分量(栄養を含む)を調整しているのが、 主にアルブミンとナトリウム(イオン)です。

そのため、これらの過剰あるいは不足は、 必要以上の水分を貯めこみため、むくみとして現れます。

この浸透圧によるむくみの代表は、 体の中に水分を保持しようとする食塩過多や、 血管内の水分が血管外に移動してしまうアルブミン血漿などです。

特に日本人は世界的に見ても食塩を摂り過ぎる傾向があり、顔・目のむくみの原因になっています。
食塩の取り過ぎによるむくみ解消は、 顔・目のむくみ解消(食塩)をご参照下さい。

リンパの詰まり

リンパの働きの1つが「不要な液体の回収」です。
不要な液体の回収は、 血液による回収が27リットルで、 残りの3リットルの回収はリンパが担っています。

そのため、リンパが詰まると、この機能が働かなくなるため、 むくみとして現れます。
特にリンパの詰まりによるむくみは「リンパ浮腫(むくみ)」と呼ばれます。
リンパによるむくみ解消については、 リンパマッサージでむくみ解消をご参照下さい。

顔・目のむくみの原因

これらむくみの原因は、 別の視点で見ると、 「生活習慣によるむくみ」、「病気によるむくみ」、「女性特有のむくみ」、「その他むくみ」に分けることができます。

顔・目の下のむくみの原因
■生活習慣
  • 運動不足
  • 長時間の同じ姿勢
  • 塩分過多
  • チアミン(ビタミンB1)不足
■病気・薬
  • 高山病
  • 甲状腺疾患
  • 腎臓病
  • 心不全
  • 糖尿病
  • ネフローゼ症候群
  • 眼窩骨膜蜂巣炎
  • 低アルブミン血症
  • アレルギー
  • ヘルペス
  • TRAPS(TNF受容体関連周期性症候群)
  • ブドウ球菌感染症
  • 旋毛虫症
  • 特定の薬
■女性特有
  • 月経と月経前
  • 経口避妊薬
  • 閉経
  • 妊娠
■その他

生活習慣

生活習慣によるむくみの代表は、 体内に水分を保持するよう働くナトリウム(食塩)過多の食生活です。
また、このナトリウム過多を解消する役割がある運動不足もむくみの原因となります。

その他、 長時間の同じ姿勢は脚のむくみの原因として知られていますが、 過眠症や横になったままの姿勢は、 体内の水分の再配置により、顔や目の周りのむくみの原因となります。

その他、 チアミン(ビタミンB1)の摂取不足はむくみの原因となります。
(ただし、チアミンは目よりも、手足に顕著に症状が表れやすい)

病気を原因とするむくみ

病気が原因でむくみが現れることがあります。

眼窩骨膜蜂巣炎やアレルギー、ヘルペスなど、 目の周りに発熱や腫れを伴う病気は、患部の炎症を抑えるため、 水分が患部に保持され、むくみが生じます。
病気ではないものの、目をこすり過ぎることも同様の原理でむくみの原因となります。

また、腎臓病はナトリウム(塩分)と水分をうまく排出することができないため、 むくみの原因となり、 甲状腺機能低下症患者のむくみは 「粘液水腫」と呼ばれ、 皮膚に水和力の高い酸性ムコ多糖類が蓄積することが原因と考えられています。

その他、糖尿病は3大合併症の1つである糖尿病腎症や、 尿にタンパク(アルブミン)がたくさん出てしまうネフローゼ症候群なども むくみの原因となります。

女性特有のむくみ

女性特有のむくみはホルモンレベルの変動によるもので、 最も一般的には妊娠中のむくみです。

その他、エストロゲン、プロゲステロンの過剰でむくみが生じるとする説や、 反対にエストロゲン、プロゲステロンの不足でむくみが生じるなど、 様々な説があり、未だ明確な答えは出ていません。

その他

起床時の目のむくみは睡眠中に水分が重力に応じて再配分された結果で、 この様なむくみは時間の経過とともに緩和されます。

むくみ解消方法

むくみの症状は主に根本的な原因が何であるかに依存します。
病気が疑われる場合は専門医での原因治療が必要です。

その他、一時的なむくみや生活習慣によるむくみには、 以下のような方法が効果的です。

むくみ解消方法
  • 冷湿布
  • 運動
  • 食塩を控える
  • リンパマッサージ
  • りんご酢
  • ツボ押し

冷湿布は血管を収縮させることで血流量を減らし、 むくみを取る最も古くから利用される手法で、 特に目の周りのむくみに効果的です。

また、 多くの人のむくみの原因になっている食塩を控えることは、 むくみを始め高血圧や動脈硬化の予防など健康に良い効果をもたらします。

その他、コレステロール低下効果のあるペクチンや、 利尿作用のあるカリウムを含むリンゴ酢もむくみ解消に効果的です。
おのおのの詳しいむくみ対策は以下をご参照下さい。


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