目の下のクマの原因は女性ホルモンの減少
女性ホルモンには多くの作用がありますが、 その中の一つに血流を良くする作用があります。そのため、女性ホルモンの減少によって血流が悪化すると、 目の下のクマだけでなく、疲労、冷え性など多くの体調不良を引き起こします。
ここでは、女性ホルモンの減少と目の下のクマの関係について、 紹介しています。
エストロゲンの作用
女性ホルモンには「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の2種類がありますが、 主に目の下のクマに関係があるのは「エストロゲン(卵胞ホルモン)」です。エストロゲンの主な働きは、卵巣、排卵、乳房など女性特有の機能に注目されがちですが、 それ以外にも様々な働きがあります。
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なぜ女性ホルモンの減少が目の下のクマの原因となるのか
女性ホルモンの減少が目の下のクマの原因となるのは、 エストロゲンの働きによって支えられていた以下の2つの働きが低下するためです。
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血流の低下
エストロゲンは脳への血流量を増やし、 アルツハイマーの予防に効果があることは良く知られていますが、 エストロゲンは脳だけでなく、全身の血流を良くする効果があります。エストロゲンには、 エストロゲン受容体と呼ばれるエストロゲンが放出されたことをキャッチし作用する物質が存在します。
血管はこのエストロゲン受容体を有し、エストロゲンの放出信号をキャッチする仕組みがあります。
エストロゲン受容体はエストロゲンが放出されたことを知ると、血管を開放し、血流を良くします。
そのため、エストロゲンの分泌が少なくなると、 血流が悪化し、目の下のクマが現れやすくなります。
肌の新陳代謝の低下
目の下の皮膚が変色している原因は「肌(しわ、乾燥、新陳代謝の低下など)」、 「色素沈着」、「血管、血流」など様々ですが、 血液の循環が悪くなると、 新陳代謝の低下、肌の菲薄化、汚れた血(還元ヘモグロビン)などにより、 肌が紫色や青色に変色して見えてしまいます。新陳代謝が低下すると、肌がくすんで見えることがありますが、 これは角質層の肥厚が原因で、 垢として剥がれ落ちるはずのメラニン色素が角質層に長くとどまるため、 メラニンの層が厚くなり皮膚の色を暗くしてします。
また、 新陳代謝が低下すると、真皮層が薄くなるため(コラーゲンが低下)、 皮下組織の色がより目立つようになり、 目の下にクマとして現れることがあります。
女性ホルモンが減る5つの原因
女性ホルモン減少の主な原因は以下の5つです。
女性ホルモンが減る5つの原因
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年齢
女性ホルモンは早い人は30代後半から、急激にその分泌量が減少します。生理周期
女性の場合、生理周期によってエストロゲンの分泌量が異なります。排卵期の直前にピークを迎え、その後徐々に減少していきます。
閉経
閉経するとエストロゲンの分泌量が大幅に減少してしまいます。ストレス・ダイエット・不規則な生活
ストレスが発生すると、身体は全ての機能を停止し、ストレスに対抗しようと身体が戦闘体制(アドレナリンやコルチゾールの分泌過剰)をつくります。そのため、身体は女性であろうとすることよりも、 戦える状態にすることを優先する指示を出すため、 女性ホルモンの分泌が大幅に低下します。
ダイエットや不規則な生活も同様に、 女性であることよりも生存を優先する指示が出され、 エストロゲンの分泌が停止してしまいます。
特に過度のダイエットは若年性更年期障害の主要な原因の1つとなっています。