ハイドロキノンの副作用

ハイドロキノン(ヒドロキノン)は、 シミ、肝斑、その他色素沈着過度の問題を治療するのに、 最も効果の高い成分です。

一方、ヨーロッパでは利用が禁じられていることや、 国内でもハイドロキノンの副作用が報じられ、 その安全性に疑問が残ることも事実です。

ここでは、ハイドロキノンの副作用とリスクを最小限にする利用方法について、 紹介しています。


ハイドロキノン 副作用一覧

ハイドロキノン 副作用一覧
  • 接触性皮膚炎(乾燥、ひび割れ、発赤、灼熱感など)
  • 爪の変色
  • 永久白斑
  • 外因性組織褐変症(真皮内びまん性色素沈着)
  • ハロー効果(対象の周りの皮膚も脱色され光のリングができる)
  • 重度のアレルギー反応

副作用の一般的な原因

ハイドロキノンによる副作用の最も多い原因は、「高濃度利用」と「長期使用」です。
  • 高濃度利用(2%より上)
  • 長期使用
ただし、2%以下や短期の利用でも 副作用が確認されているため、利用前の確認(以下説明あり)は必須です。

ハイドロキノンを利用すべきでないケース

以下の医学的条件を持っている場合、 かかりつけの医師または薬剤師に相談する必要があります。

ハイドロキノンを利用すべきでないケース
  • 医薬品や他の物質にアレルギー反応がある(あった)
  • 喘息を患っている
  • 妊娠予定、妊婦、授乳中
  • 年齢が12歳未満
  • 肝臓、腎臓に疾患がある、あるいは過去にあった
  • 任意の薬を使用している

ハイドロキノンにはいくつかのアレルギー物質が含まれます。 特に喘息を患う人において、アレルギー反応が出た場合、 重篤な症状を引き起こす場合があるため、必ず医師への相談が必要です。

また、12歳未満の人や妊娠予定、妊婦、授乳中の人の使用は推奨されていません。

その他、肝臓や腎臓病に疾患がある場合は、 それら症状を悪化させる可能性が指摘されているため、必ず医師にご相談下さい。

ご利用前に

ハイドロキノンによる副作用を最小限に抑えるため、 かかりつけの医師の注意事項を守るだけでなく、 以下の内容にも注意が必要です。

ハイドロキノンの利用前注意事項
  • ハイドロキノン製品のパッケージに記載されている全ての指示を守る
  • 事前のパッチテスト(24時間)が必要
  • 炎症や損傷した皮膚には使用できません
  • 過酸化水素または過酸化ベンゾイルを含む製品と一緒に使用できません
  • 添付箇所の太陽への暴露を避ける

利用箇所は必ず紫外線から守る

メラニンは日焼けや色素沈着の原因になるだけでなく、 肌を紫外線から守る役割があります。

そのため、ハイドロキノンによってメラニンの合成を阻害することは、 肌を守る機能の低下を意味するため、 ハイドロキノン利用箇所は十分に紫外線を予防しないと、 皮膚ガンや炎症の原因になります。

過酸化水素または過酸化ベンゾイル

過酸化水素または過酸化ベンゾイルを含む製品とハイドロキノンは一緒に使用できません。
この組み合わせは、脱色ではなく、 色素沈着に繋がる可能性があります。

海外(ヨーロッパ、アメリカ)での基準

アメリカ食品医薬品局(FDA)では1982年に使用が承認されて以来、 ハイドロキノンは色素沈着の治療に最も利用されている成分です。

一般化粧品では2%濃度が最も多く、 医師からの処方箋がある場合には4%以上での濃度でも利用可能になっています。

一方、 欧州連合(EU)では、2001年以来、ハイドロキノンの化粧品での利用を禁止しています。
また、2008年には毛髪染料での利用も禁止され、 マニキュアの専門家が0.02%濃度で使用することが許可されているだけです。

このEUの意思決定は、 人に対する影響はなかったものの、 マウスを使った動物実験において、 ハイドロキノンの発がん性、肝毒性、腎毒性が提起されたことによるもので、 利益よりも潜在リスクをより重視したことによるものです。


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