目の下のクマの原因は目がかゆい、こする
目がかゆい・こする、といった何気ない習慣は、目の下にクマができる原因の一つです。東洋では目の下にクマができる原因を血流の悪化(お血)とすることが多いものの、 西洋では「目がかゆい・目をこする」という習慣のほうが、 より主要な原因と認識されています。
ここでは、目の下のクマの原因の一つである、 目がかゆい、目をこする、アレルギーなどについて、紹介しています。
西洋では目の下のクマに対する考え方が異なる
西洋では主に、 目の下のクマはアレルギー、目のかゆみ、目をこすった結果と考えることが多くなっています。そのため、 目の下にクマができた場合、 西洋ではアレルギーを抑える薬、 目のかゆみや腫れを抑える薬が使われることが多くなっています。
目の下のクマができる原因は個人によって異なり、 また、西洋医学と東洋医学のどちらがより優れているというわけではないものの、 目がかゆい、目をこするといった習慣が目の下のクマの原因の一つであることは事実です。
目がかゆい・こするが目の下のクマの原因になる理由
目がかゆい・目をこするといった習慣が目の下のクマの原因になる理由は、以下の通りです。
目のかゆみ・摩擦と目のクマ
|
毛細血管の損傷
目の下の皮膚は身体の中でも最も薄い部分です。そのため、 目をかいたり・こすったりするだけで、 簡単に毛細血管を損傷してしまいます。
特に毛細血管を守る壁細胞と呼ばれる外皮はたった0.5μm(1mmの5/10,000)の薄さしかなく、 この壁細胞が損傷すると、目の下のクマの原因となります。
詳しくは毛細血管の老化をご参照下さい。
色素沈着
メラニンによる色素沈着は紫外線だけではありません。メラニンによる色素沈着は外部からの刺激によっても発生します。
摩擦刺激により肌に炎症が起こると、 その炎症を抑えようとメラニンが活性化し、 表皮だけでなく基底層を破壊し真皮層に色素沈着を起こし、 目の下のクマとなります。
血管の肥大
皮膚を強くかいたり、こすったりした時の経過の三相反応(発赤、フレア、丘疹)のうち、 フレアでは、血管拡張物質が放出されます。この血管の肥大を目の下のクマの原因と主張する医師もいます。
その他
目をかいたり、こすったりすると、 目の周りのミューラー筋が伸びきってしまうため、 眼瞼下垂(まぶたが重くのしかかったように見える目)や目の下のたるみ、 涙トラフになる恐れがあります。対処法
目がかゆい・目をこするといった習慣の主な原因は、 ドライアイ、アトピー性皮膚炎などの皮膚病、アレルギー、外部からの刺激の4つです。このうち、ドライアイとアトピー性皮膚炎などの皮膚病の治療に関しては、 他の専門サイト様をご参照頂き、 以下、アレルギーと外部からの刺激に対する目のクマ対策を紹介しています。
目のかゆみの原因と対処方法
|
かゆみを抑える
目のかゆみを引き起こすアレルギー反応は 花粉症のほか、 ダニ、ノミ、カビなどのハウスダウト、 ペットの毛、 PM2.5、 壁の材質など多岐に渡ります。そして、これらが原因となる目のかゆみは、 肌にアレルギー反応がでない人でも、目のかゆみだけを伴うことがあるため、 ご自身が気づかずアレルギー反応が出ている場合があります。
アレルギー反応がでているかどうかは、 眼科あるいは耳鼻科で診察してもらえます。
睡眠前に目薬を利用する
睡眠時は多くの人が無意識の動作をします。目がかゆい・目をこする、という動作は 寝返り、いびき、歯ぎしりなどと同様、睡眠時に無意識にする動作の1つです。
この無意識の目のかゆみを抑えるには、 就寝前にアレルギーや目のかゆみを抑える目薬をさすことが効果的です。
また、前髪はかゆみの原因となるため、 ピンやゴムで髪の毛が目にかからないようにすることで、 刺激を減らすことができます。
刺激を与え過ぎないようにする
強い刺激は目をこすることと同じ反応を引き起こします。そのため、洗顔や化粧による皮膚への過剰刺激は避けるべきです。
市販品を利用する
目がかゆい時の対処法は目薬と鼻うがいが効果があります。また、部屋そのものがアレルゲンである場合、カビ防止機能付きの空気清浄機や、 ホコリの出ない掃除機などで、 アレルゲンそのものを遮断することも目のかゆみに効果的な方法です。